ふと気づくと、部屋の隅の壁紙が、まるで削り取られたかのようにボロボロになっていた。そんな時、犯人として疑われるのが、シミ(シルバーフィッシュ)などの紙を食べる虫です。壁紙は、紙でできている上に、それを貼るための接着剤(糊)が、彼らにとって格好の餌となるため、格好のターゲットにされてしまうのです。壁紙の被害を発見した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。まず、被害がごく限定的な範囲であれば、その周辺に潜んでいる虫を、市販の殺虫スプレーで駆除します。壁に直接スプレーするとシミになる可能性があるため、虫に直接噴射するか、あるいは、壁と床の境目や、巾木の隙間といった、虫が潜んでいそうな場所にスプレーしておきましょう。被害が広範囲に及んでいる場合や、虫の姿を頻繁に見かける場合は、燻煙タイプの殺虫剤で、部屋全体を一度リセットするのが効果的です。しかし、壁紙の被害で最も重要なのは、その「原因」を突き止めることです。壁紙が食べられるということは、その壁の周辺が、虫にとって非常に魅力的な「高湿度の環境」になっている可能性が高いのです。特に、北側の部屋の壁や、窓際の壁、あるいは家具の裏側の壁などは、結露が発生しやすく、湿気がこもりやすいため、被害が出やすい場所です。また、雨漏りや、壁の内部での配管の水漏れなどが原因で、壁の内部が湿っている可能性も考えられます。もし、特定の壁だけが繰り返し被害に遭うようであれば、一度、専門の業者に建物の構造的な問題がないか、調査を依頼することも検討すべきです。予防策としては、何よりも「換気」と「除湿」が基本です。定期的に窓を開けて空気を入れ替え、部屋の湿度を下げます。家具は壁から少し離して置き、空気の通り道を作ってあげましょう。壁紙用の防虫・防カビ剤が配合されたスプレーなども市販されているので、被害が出やすい場所に予め塗布しておくのも良い方法です。
壁紙を食べる虫への対処法と予防