害虫駆除の現場で長年活動していると、お客様から「なぜたった一時間の作業でこれほどの害虫駆除の料金がかかるのか」と直球の質問を受けることがあります。その疑問は至極当然のことだと思いますが、私たちが提供しているサービスの裏側にあるものを知っていただければ、価格の妥当性をきっとご理解いただけるはずです。まず、私たちが使用する薬剤は、ホームセンターなどで市販されているものとは濃度も成分も全く異なります。プロ仕様の薬剤は、ターゲットとなる害虫の神経系を確実に麻痺させる即効性と、数ヶ月にわたって効果が持続する残留性を両立させた高度な化学製品です。これらは非常に高価であり、さらに人体やペットへの安全性を担保するための厳しい基準をクリアしたものを選別して使用しています。害虫駆除の料金の内訳において、この薬剤費と、それを扱うための高度な専門知識を持った「人件費」が大きな割合を占めています。私たちは、単に霧を撒いているのではありません。害虫の習性を知り尽くし、建物の構造的な弱点を見抜き、最も効果的なポイントへ数ミリ単位で薬剤を配置しています。例えば、飲食店などで発生するチャバネゴキブリは、冷蔵庫のモーターや什器の裏といった、熱がこもりやすく人間の手が届かない場所に潜伏します。ここをピンポイントで叩くためには、特殊な内視鏡カメラや噴霧器といった専用機材が必要です。これらの機材維持費や、常に進化する害虫の耐性に対抗するための研究費も、害虫駆除の料金には反映されています。また、私たちが最も誇りに思っているのは「再発防止」の技術です。一度目の施工で成虫を駆除するのはプロにとって容易いことですが、数週間後に孵化する卵や、外部から侵入しようとする新たな個体をどう防ぐか。ここに本当の技術の差が出ます。施工後の保証期間内に万が一再発した場合、私たちは無償で再施工に伺いますが、これは自社の技術に対する自信の裏返しでもあり、お客様にとっては一種の保険料のような役割を果たしています。一部の悪質な業者が、極端に安い害虫駆除の料金で集客し、現場で不要な不安を煽って追加料金を請求する「キャッチ商法」のようなことを行っているため、業界全体の信頼が損なわれていることに強い憤りを感じています。適正な価格には、適正な理由があります。私たちは見積もりを作成する際、お客様の生活環境を詳しくヒアリングし、最もリスクが低く効果の高いプランを提示することを使命としています。害虫に怯えない、穏やかな夜を過ごしていただくために、私たちは日々命懸けで隙間の奥底と向き合っています。その誇りと責任が、提示させていただく数字一文字ずつに込められているのです。
現場のプロが明かす害虫駆除の適正価格と高度な技術の裏側