野山でのハイキング中や、庭仕事の最中に、突然、蜂と遭遇してしまった。その時、あなたの取るべき行動が、その後の運命を大きく左右します。パニックになり、誤った行動をとれば、蜂を刺激し、攻撃を誘発してしまいます。ここでは、蜂に遭遇した際に、自分自身の安全を確保するための、絶対的な行動原則「さ・わ・ぐ・な」を解説します。「さ」:騒がない蜂が近くを飛んでいても、決して「キャー!」と大声を出してはいけません。大きな音は、蜂にとって、自分たちの巣が攻撃されていると錯覚させる、最大の刺激となります。声を出さず、息を殺し、冷静さを保つことが第一です。「わ」:手で払わない(手を振らない)顔の周りを蜂が飛び回ると、反射的に手で払いのけたくなりますが、これは最も危険な行為です。蜂は、素早く動くものを敵と認識し、攻撃してきます。手を振る行為は、蜂に対して「私はあなたと戦う意思があります」と宣言しているようなものです。顔の前に蜂が来ても、じっと我慢し、動かないでください。「ぐ」:ぐっと姿勢を低くする蜂の多くは、自分より高い位置にある、黒くて動くものを、天敵である熊などと誤認し、攻撃する習性があります。蜂に気づいたら、ゆっくりと、ぐっと姿勢を低くしましょう。可能であれば、その場にしゃがみ込むのが最も安全です。これにより、蜂の視界から外れ、敵として認識されにくくなります。「な」:何もせず、ゆっくり後ずさる騒がず、手を振らず、姿勢を低くしたら、最後は、蜂を刺激しないように、ゆっくりと、静かにその場を後ずさりして離れます。決して、蜂に背中を見せて、走って逃げてはいけません。走るという行為は、蜂の追跡本能を最大限に刺激します。蜂の動きを視界の端で確認しながら、一歩、また一歩と、静かに距離を取ってください。これらの原則に加えて、蜂と遭遇しやすい場所へ行く際は、黒い服装を避け、白っぽい服装をすること、そして、香水や香りの強い整髪料をつけないこと、といった予防策も非常に有効です。蜂の習性を理解し、彼らを刺激しないこと。それが、蜂との共存、そして何よりもあなたの安全を守るための、最も重要な知恵なのです。
蜂に遭遇した時の絶対的行動原則